(株)ディスコ【6146.T】は割高?PERと受注残高を徹底分析|2026年の株価シナリオ
はじめに
「ディスコは割高なのか?」
半導体装置株の中でも、圧倒的な営業利益率と高い株価水準で注目されるのが
ディスコです。
AI関連日本株の本命として語られることも多く、
- PERは高すぎないか?
- 受注残高はピークアウトしないか?
- 2026年まで成長は続くのか?
と疑問を持つ投資家も増えています。
本記事では、ディスコ株は割高なのか?を
PERと受注残高の2軸で徹底分析し、2026年までの株価シナリオを実践目線で解説します。
“話題”ではなく、“数字”で判断します。
1. PERから見るディスコ株の割高・妥当水準

PERの基礎を確認
PER(株価収益率)とは、
株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)
で算出されます。
成長株は将来利益を織り込むためPERが高くなります。
一般的な目安:
- 成熟企業:15〜20倍
- 成長企業:25〜35倍
- 超成長企業:40倍以上
ディスコは半導体装置株の中でも高PERで推移することが多い銘柄です。
なぜディスコはPERが高いのか?
理由は3つあります。
- 営業利益率が非常に高い
- 高付加価値装置ビジネス
- 技術参入障壁が高い
ディスコは、
- ダイシング装置(切断)
- 研磨装置
- 精密加工装置
で世界トップクラスのシェアを持っています。
AI半導体や先端ロジックが微細化するほど、
ディスコの装置精度が重要になる構造です。
PEGレシオで見る適正水準
PERだけでなく、成長率と合わせて見る必要があります。
PEGレシオ = PER ÷ 利益成長率
仮に:
- PER35倍
- 利益成長率20%
ならPEGは1.75。
成長株としてはやや高めですが許容圏です。
しかし成長率が10%に落ちれば、
PEGは3.5となり割高感が強まります。
結論:成長が続く限り、PERは正当化される。
半導体装置株の特性
ディスコは「受注型・高利益率モデル」です。
- 受注が積み上がる
- 将来売上が可視化される
- 利益率が高い
そのため市場は高評価を与えます。
しかし半導体は循環産業。
市況悪化時はPER圧縮が起きやすい。
PERを見るときは「成長率」と「半導体サイクル位置」を必ずセットで確認しましょう。
2. 受注残高はピークアウトするのか?(最重要分析)

ここが本記事の核心です。
受注残高とは何か?
受注残とは、
すでに受けた注文で、まだ売上計上していない金額
つまり、
将来売上の“見える化指標”です。
半導体装置株では極めて重要です。
ディスコの受注構造
ディスコの装置は、
- ウエハー切断
- 高精度研磨
- 先端半導体対応
AI半導体(GPU、HBM)や高性能チップの生産増加に伴い、
需要が拡大しています。
さらに、
東京エレクトロンなど前工程装置メーカーとともに、
半導体生産の中核を担っています。
2026年までの受注シナリオ
強気ケース
- AI半導体増産継続
- データセンター投資拡大
- 微細化進展
→ 受注残高維持・拡大
株価堅調。
中立ケース
- 設備投資一巡
- 在庫調整
- CAPEX減速
→ 受注残減少
株価調整(20〜30%)。
しかし構造需要は継続。
弱気ケース
- 世界景気後退
- AI投資停止
- 地政学リスク
→ 受注急減
PER圧縮+株価下落。
確率は低いが無視できない。
なぜ受注残が鍵なのか
ディスコは高利益率企業です。
しかし受注が減れば、
- 売上減少
- 利益率低下
- PER圧縮
が同時に起きます。
株価は未来を織り込みます。
受注残減少は“先行指標”です。
決算ごとに「受注残高」「受注動向コメント」を必ず確認してください。
3. 2026年株価シナリオと実践戦略

EPS成長モデル
仮に、
- EPS年率15%成長
- PER30倍
なら株価は緩やか上昇。
しかし、
- EPS成長10%未満
- PER20倍圧縮
なら株価は大幅調整。
重要なのは成長持続性です。
今から買うべきか?
戦略は3つ。
- 押し目分割
- 半導体装置株分散
- 市況確認
ディスコはボラティリティが高い銘柄です。
一括投資はリスクが高い。
売却基準を持つ
プロは次を確認します。
- 受注残急減
- 営業利益率低下
- 市況悪化
どれかが起きたら再評価。
“買い”より“撤退基準”が重要です。
購入前に「どの数字が崩れたら売るか」を決めましょう。
まとめ

ここまで、ディスコは割高なのか?を、PERと受注残高という2つの軸から徹底的に分析してきました。
結論はシンプルです。
ディスコは「割高に見える高品質銘柄」であり、
本当のリスクは“PERの高さ”ではなく“成長鈍化”です。
① PERは高いが、質が違う
ディスコは半導体装置株の中でも、
- 営業利益率が非常に高い
- 技術的参入障壁が高い
- 価格決定力がある
という特徴を持っています。
単純なPER比較ではなく、
- EPS成長率
- 利益率
- キャッシュフロー
まで含めて評価すべき銘柄です。
「高PER=危険」ではありません。
“質の高い高PER”かどうかが重要です。
② 受注残高が2026年の分岐点
ディスコ株の未来は、受注残高の推移にかかっています。
2026年までの鍵は、
- AI半導体増産が続くか
- データセンター投資が継続するか
- 微細化が加速するか
です。
受注残が高水準維持なら、
PERは自然に吸収されます。
しかし受注残が減少すれば、
PER圧縮と株価調整が起きます。
③ 半導体サイクルは必ずある
半導体は循環産業です。
好況 → 過剰投資 → 調整 → 回復
を繰り返します。
ディスコは構造的に強い企業ですが、
市況の波からは逃れられません。
2026年までに一度は調整があっても不思議ではありません。
④ 投資戦略の最適解
ディスコ株を狙うなら、
- 一括ではなく分割
- 決算確認を徹底
- 売却基準を明確に
が基本です。
半導体装置株はボラティリティが高いため、
冷静な資金管理が必須です。
⑤ 最終結論
ディスコは、
- 短期テーマ株ではない
- 中長期構造銘柄
です。
2026年までのAI拡大シナリオを信じるなら、
押し目戦略は合理的です。
しかし、成長鈍化サインが出たら見直す。
これがプロ目線の判断です。
ディスコ株に投資するなら、「受注残」と「営業利益率」を四半期ごとに追い続ける覚悟を持ちましょう。
よくある質問(FAQ)

Q1. ディスコのPERは本当に割高なのでしょうか?
単純にPERだけを見れば高水準です。しかし、利益成長率と営業利益率を考慮すれば一概に割高とは言えません。
ディスコは高収益体質で、成長局面では高PERが正当化されやすい銘柄です。
重要なのは、今後もEPS成長が続くかどうかです。
Q2. 受注残高はどこで確認できますか?
ディスコの公式IR資料で確認できます。
- 決算短信
- 決算説明会資料
- 有価証券報告書
特に受注残高の増減と、会社側の市況見通しコメントを読むことが重要です。
Q3. 半導体市況が悪化した場合、株価はどうなりますか?
半導体市況が悪化すると、
- 受注減少
- 利益率低下
- PER圧縮
が同時に起こる可能性があります。
その場合、20〜40%の調整もあり得ます。
しかし構造需要が続く限り、長期的には回復する可能性があります。
Q4. 東京エレクトロンとディスコ、どちらが有利ですか?
東京エレクトロンは前工程装置、
ディスコは切断・研磨の後工程装置が主力です。
役割が異なるため、分散投資も有効です。
利益率重視ならディスコ、
受注規模重視なら東京エレクトロンという考え方もあります。
Q5. 2026年まで持つなら今から買っても大丈夫ですか?
一括投資はリスクがあります。
しかし、
- 分割購入
- 押し目狙い
- 決算確認
を徹底すれば、戦略的余地はあります。
短期トレードと長期投資は分けて考えましょう。
紹介ツールURLまとめ
- ディスコ公式
https://www.disco.co.jp/ - 東京エレクトロン
https://www.tel.co.jp/ - SCREENホールディングス
https://www.screen.co.jp/ - Microsoft(AI投資参考)
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