金利上昇で上がる株とは?銀行株・保険株・金融株の仕組みを解説
はじめに
「金利が上がると、どの株が上がりやすいの?」
「銀行株は金利上昇に強いって本当?」
「保険株も金利上昇で有利になる?」
「金融株を買えば必ず儲かるの?」
このように感じていませんか?
結論から言うと、金利上昇で注目されやすい代表的な株は、銀行株・保険株・一部の金融株です。
理由は、金利上昇によって銀行の利ざやや保険会社の運用収益が改善しやすいからです。
ただし、金利上昇=金融株が必ず上がるではありません。
金利が上がりすぎると、景気後退、貸倒れ、株価下落、信用不安につながることもあります。
2026年時点でも、金融株を見るうえでは金利と業績の両方が重要です。JPMorgan Chaseは2026年第1四半期に純金利収入255億ドル、前年比9%増を発表しています。(jpmorganchase.com)
Bank of Americaも2026年第1四半期に純利益86億ドル、希薄化後EPS1.11ドル、ROTCE16.0%を発表しています。(investor.bankofamerica.com)
この記事では、金利上昇と株価の関係、金融株が注目される理由、銀行株と保険株の違い、注意すべきリスク、TradingViewで金利と金融株を比較する方法まで解説します。
※この記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任で行い、株価下落・為替変動・金利変動・信用リスクを理解したうえで検討してください。
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1.金利上昇と株価の関係

金利上昇は、株式市場全体に大きな影響を与えます。
特に、成長株と金融株では反応が違いやすいです。
金利上昇で株価が下がりやすい理由
金利が上がると、企業や個人の借入コストが増えます。
金利上昇
↓
借入コスト増加
↓
企業利益を圧迫
↓
株価にマイナス
さらに、金利が高いと債券などの利回りが魅力的になり、株式から資金が流れやすくなります。
そのため、株式市場全体には逆風になることがあります。
成長株は金利上昇に弱くなりやすい
AI関連株、SaaS株、ハイテク株などの成長株は、将来の利益期待で買われやすいです。
金利が上がると、将来利益の価値が低く見積もられやすくなります。
将来の利益期待が大きい株
↓
金利上昇で評価が下がりやすい
↓
PER・PSRが調整される
そのため、金利上昇局面では、グロース株よりもバリュー株や金融株が注目されやすくなります。
金融株は金利上昇で注目されやすい
金融株、特に銀行株は金利上昇で注目されやすいです。
銀行は、預金で集めた資金を貸し出し、その利ざやで利益を得ます。
預金金利
↓
貸出金利
↓
差額が銀行の収益
金利上昇によって貸出金利が上がると、銀行の純金利収入が増える可能性があります。
ただし金利上昇にも良い上昇と悪い上昇がある
金利上昇には2種類あります。
良い金利上昇:
景気が強く、融資需要もある
悪い金利上昇:
インフレや信用不安で金利だけ上がる
金融株にとって理想的なのは、景気が底堅く、貸倒れが少なく、金利収入が増える局面です。
反対に、金利上昇で景気が悪化すると、金融株にもマイナスになります。
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2.金融株が注目される理由

金利上昇局面で金融株が注目される理由は、収益構造にあります。
理由1:銀行の純金利収入が増えやすい
銀行株を見るうえで重要なのが、純金利収入です。
純金利収入とは、貸出や債券などから得る金利収入から、預金などに支払う金利を差し引いた収入です。
金利収入 - 金利費用 = 純金利収入
JPMorgan Chaseは2026年第1四半期に純金利収入255億ドル、前年比9%増を発表しています。(jpmorganchase.com)
理由2:保険会社の運用収益が改善しやすい
保険会社は、契約者から集めた保険料を債券などで運用します。
金利が高くなると、新しく購入する債券の利回りが上がり、運用収益が改善しやすくなります。
ただし、保険株では金利だけでなく、保険引受の収益性も重要です。
Progressiveは2026年3月分発表で、年初来の会社全体コンバインド・レシオが86.4%でした。100%を下回るほど保険引受の収益性が良いと見られます。(investors.progressive.com)
理由3:金融株は割安に見られやすい
金融株は、ハイテク株と比べてPERやPBRが低めに評価されることがあります。
そのため、金利上昇局面や景気回復局面では、割安株として資金が向かうことがあります。
理由4:配当利回りが比較的高い銘柄もある
金融株には、配当を出す企業が多くあります。
銀行株、保険株、資産運用会社などは、配当目的の投資家にも注目されます。
ただし、金融危機や景気後退時には減配リスクがあるため、配当利回りだけで判断してはいけません。
理由5:景気敏感株として資金が入りやすい
金融株は景気敏感株です。
景気が良くなると、企業の借入、個人消費、クレジットカード利用、保険契約、投資活動が活発になります。
景気回復
↓
融資需要増加
↓
決済量増加
↓
保険契約増加
↓
金融株に追い風
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3.銀行株と保険株の違い

金利上昇で注目される金融株には、銀行株と保険株があります。
ただし、同じ金融株でも収益構造は違います。
銀行株の特徴
銀行株は、預金、貸出、投資銀行、カード、資産運用などで収益を得ます。
代表銘柄は以下です。
JPMorgan Chase
Bank of America
Wells Fargo
Citigroup
Goldman Sachs
Morgan Stanley
銀行株で見るべき指標は以下です。
純金利収入
純金利マージン
ROE
ROTCE
CET1比率
貸倒引当金
不良債権比率
Bank of Americaは2026年第1四半期に純利益86億ドル、希薄化後EPS1.11ドル、ROTCE16.0%を発表しています。(investor.bankofamerica.com)
保険株の特徴
保険株は、保険料収入と運用収益で利益を得ます。
代表銘柄は以下です。
Berkshire Hathaway
Progressive
Chubb
Aflac
MetLife
AIG
保険株で見るべき指標は以下です。
保険料収入
コンバインド・レシオ
運用収益
損害率
準備金
金利環境
コンバインド・レシオが100%未満なら、保険引受で利益が出ている状態です。
銀行株と保険株の違い
銀行株:
金利差と信用リスクが重要
保険株:
保険引受と運用収益が重要
銀行株:
景気後退で貸倒れリスク
保険株:
自然災害・事故率・保険料設定リスク
決済株も金融関連として見る
VisaやMastercardのような決済株は、銀行株や保険株とは違います。
主に決済ネットワークから手数料を得るビジネスです。
決済株:
Visa
Mastercard
American Express
Visaは2026年度第2四半期に、決済量が前年同期比9%増、欧州内取引を除くクロスボーダー取引が11%増だったと発表しています。(s1.q4cdn.com)
金利上昇株を考えるときは、銀行・保険・決済を分けて整理しましょう。
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金融株は金利だけでなく、景気・信用リスク・決算でも動きます。TradingViewなら銀行株・保険株・金融ETFを並べて比較でき、強い銘柄と弱い銘柄が見えやすくなります。
4.注意すべきリスク

金利上昇で金融株が注目される一方、リスクもあります。
リスク1:金利が上がりすぎると景気が悪化する
金利上昇は銀行に追い風になることがあります。
しかし、金利が上がりすぎると企業や個人の借入負担が増え、景気後退リスクが高まります。
金利上昇
↓
借入負担増加
↓
企業業績悪化
↓
貸倒れ増加
↓
銀行株に逆風
リスク2:貸倒れリスク
銀行株で最も怖いのは貸倒れです。
景気が悪くなると、企業や個人が借金を返せなくなり、銀行の損失が増えます。
確認すべき項目は以下です。
貸倒引当金
不良債権比率
延滞率
商業用不動産向け融資
クレジットカード債権
リスク3:逆イールド
短期金利が長期金利を上回る状態を逆イールドといいます。
銀行は短期で資金を調達し、長期で貸し出すことが多いため、逆イールドでは利ざやが圧迫されやすくなります。
長期金利 > 短期金利:
銀行に比較的プラス
短期金利 > 長期金利:
銀行に逆風になりやすい
リスク4:金融危機リスク
金融株は信用不安に弱いです。
銀行破綻、商業用不動産問題、流動性不安、規制強化などが出ると、金融株全体が急落することがあります。
リスク5:高配当目的の買いすぎ
金融株には配当利回りが高い銘柄もあります。
しかし、高配当だから安全とは限りません。
金融危機時には、配当が削減される可能性もあります。
失敗例
・金利上昇だけを見て銀行株を買う
・貸倒れリスクを見ない
・高配当だけで選ぶ
・金融ETFと個別株を比較しない
・決算前に大きく買う
成功パターン
・金利と景気をセットで見る
・銀行株と保険株を分けて考える
・純金利収入と信用コストを確認する
・TradingViewでXLFやKBEと比較する
・200日移動平均線でトレンドを見る
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5.TradingViewで金利と金融株を比較する方法

金利上昇で上がる株を探すなら、TradingViewで金利と金融株を比較しましょう。
無料登録でも、基本チャートやウォッチリストは使えます。
ウォッチリストに入れる銘柄
銀行株:
JPM
BAC
WFC
C
保険株:
BRK.B
PGR
CB
決済株:
V
MA
AXP
金融ETF:
XLF
KBE
比較用:
SPY
QQQ
米10年債利回り
米2年債利回り
比較するポイント
・米10年債利回りと金融株の関係
・XLFとSPYの強弱
・KBEとXLFの違い
・銀行株と保険株の値動き
・200日移動平均線
・決算後の反応
・出来高
金利上昇局面で見るべきサイン
良いサイン:
XLFがSPYを上回る
KBEが強い
JPMやBACが200日線を上回る
長期金利上昇でも株価が崩れない
決算後に金融株が買われる
注意サイン:
金利上昇なのに銀行株が下がる
KBEがXLFより弱い
信用不安ニュースで売られる
200日線を割る
アラート設定例
・XLFが高値更新したら通知
・KBEが200日線を割ったら確認
・JPMが決算後に出来高急増したら確認
・米10年債利回りが急上昇したら金融株を確認
・BACが直近安値を割ったら通知
有料プランでは、複数チャート表示、アラート数の拡張、複数時間足分析が便利です。
金融株は金利だけでなく、景気・信用不安・決算で動くため、TradingViewで複数銘柄を並べて比較すると判断しやすくなります。
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実践パート
今日から金利上昇で上がる株を探すなら、以下の手順で進めてください。
ステップ1:金利上昇の理由を確認する
景気が強い金利上昇なのか
インフレ懸念の金利上昇なのか
信用不安の金利上昇なのか
ステップ2:金融株をタイプ別に分ける
銀行株:
JPM、BAC、WFC
保険株:
BRK.B、PGR、CB
決済株:
V、MA、AXP
金融ETF:
XLF、KBE
ステップ3:見るべき指標を決める
銀行株:
純金利収入、純金利マージン、貸倒引当金、CET1
保険株:
コンバインド・レシオ、運用収益、保険料収入
決済株:
決済量、クロスボーダー取引、営業利益率
ステップ4:TradingViewで比較する
以下をウォッチリストに登録します。
JPM
BAC
PGR
BRK.B
V
XLF
KBE
SPY
米10年債利回り
米2年債利回り
ステップ5:投資ルールを作る
・金利上昇だけで買わない
・景気後退リスクを確認する
・銀行株と保険株を分けて見る
・200日線割れでは慎重に見る
・決算後の株価反応を見る
金利上昇株チェックテンプレート
【金利上昇で上がる株 チェックテンプレート】
銘柄名:
JPM / BAC / PGR / BRK.B / V
タイプ:
銀行 / 保険 / 決済 / 金融ETF
金利上昇の影響:
追い風 / 中立 / 逆風
確認指標:
純金利収入 / 純金利マージン / コンバインド・レシオ / 決済量 / 貸倒引当金
リスク:
景気後退 / 信用不安 / 逆イールド / 減配 / 規制
TradingView確認:
日足 / 週足 / 月足 / 200日線 / XLF比較 / KBE比較 / 米10年債利回り比較
判断:
買い候補 / 様子見 / 決算待ち / 信用リスク確認
まとめ

金利上昇で上がる株として注目されやすいのは、銀行株・保険株・一部の金融株です。
特に銀行株は、金利上昇で純金利収入が増えやすくなります。
保険株は、保険料の運用収益が改善しやすい点が注目されます。
ただし、金利上昇は常にプラスではありません。
良い金利上昇:
景気が強く、貸倒れが少ない
悪い金利上昇:
インフレや信用不安で景気を圧迫
金融株を見るときは、金利だけでなく、景気、信用リスク、決算、チャートを確認しましょう。
TradingViewなら、JPM・BAC・PGR・BRK.B・V・XLF・KBE・米10年債利回りをウォッチリストに入れて比較できます。
無料登録でも基本チャートは使えます。
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FAQ

Q1. 金利上昇で上がる株は何ですか?
代表的なのは銀行株、保険株、一部の金融株です。
JPMorgan、Bank of America、Progressive、Berkshire Hathaway、Visaなどが比較候補になります。
Q2. なぜ銀行株は金利上昇で注目されますか?
貸出金利が上がることで、銀行の純金利収入が増えやすくなるからです。
ただし、貸倒れリスクも確認が必要です。
Q3. 保険株も金利上昇に強いですか?
保険会社は保険料を運用するため、金利上昇で運用収益が改善しやすい面があります。
ただし、保険引受の収益性も重要です。
Q4. 金利上昇で金融株は必ず上がりますか?
必ず上がるわけではありません。
金利上昇で景気が悪化したり、信用不安が出たりすると金融株は下がることがあります。
Q5. 金利上昇に弱い株は何ですか?
一般的には、高PERの成長株、赤字成長株、金利負担が大きい企業、不動産株などは影響を受けやすいです。
Q6. 金融株を見るときの重要指標は?
銀行株では純金利収入、純金利マージン、CET1、貸倒引当金。
保険株ではコンバインド・レシオ、運用収益、保険料収入が重要です。
Q7. TradingViewは金利と金融株の分析に役立ちますか?
役立ちます。
XLF、KBE、JPM、BAC、米10年債利回りを比較することで、金利と金融株の関係を確認できます。
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