はじめに

東京エレクトロン株はまだ買えるのか?

AI関連日本株の本命として常に名前が挙がるのが東京エレクトロン(TEL)です。
半導体製造装置という“AIの土台”を担う企業であり、AI半導体需要の拡大とともに株価も大きく上昇してきました。

しかし投資家としては、次の疑問が浮かびます。

  • PERは高すぎないか?
  • 受注残は今後も維持できるのか?
  • 2026年まで成長は続くのか?

本記事では、PER(株価収益率)と受注残高を軸に、2026年までの株価見通しを徹底分析します。

テーマ株ではなく、
数字で判断する実践的な投資目線で解説します。

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1. PERから見る東京エレクトロンの割高・割安

PERから見る東京エレクトロンの割高・割安

PERとは何か?改めて確認

PER(Price Earnings Ratio)は、

株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)

で算出されます。

つまり、

「今の株価は何年分の利益を織り込んでいるか?」

を示す指標です。

一般的に、

  • 成熟企業:PER15〜20倍
  • 成長企業:PER25〜35倍
  • 超成長企業:PER40倍以上

とされます。


東京エレクトロンのPERは高いのか?

東京エレクトロンは半導体装置のトップ企業であり、

  • 高い営業利益率
  • 安定した受注残
  • 世界シェア上位

を持っています。

AI関連日本株の中でも「本命銘柄」とされる理由はここにあります。

PERだけを見ると一見高水準に見えますが、
重要なのは利益成長率とのバランスです。


PEGレシオで見る適正評価

PEGレシオ=PER ÷ 利益成長率

もし、

  • PER30倍
  • 利益成長率20%

なら、PEGは1.5。

成長株としては許容範囲です。

しかし、

成長率が鈍化して10%になれば、
PEGは3に上昇し、割高感が出ます。

つまり、

2026年まで利益成長が続くかが最大のポイントです。


半導体装置株はなぜPERが高くなりやすい?

理由は「受注型ビジネス」だからです。

受注残が積み上がると、

  • 将来売上がほぼ見える
  • 利益予測の確度が高い

その結果、市場は高い評価を与えます。

東京エレクトロンはこの典型です。


株虎

PERだけで判断せず、利益成長率と受注残の両方を確認する習慣を持ちましょう。


2. 受注残高は維持できるのか?(最重要分析)

受注残高は維持できるのか

ここが本記事の核心です。

受注残とは何か?

受注残とは、

すでに受けた注文で、まだ売上計上していない分

つまり、
**将来売上の“貯金”**です。

半導体装置企業にとって、
受注残は極めて重要な指標です。


なぜ受注残が重要なのか?

東京エレクトロンは、

  • 前工程装置
  • 成膜装置
  • エッチング装置

などを提供しています。

AI半導体(GPU、HBMなど)が増産される限り、
これらの装置は必須です。

クラウド大手(例:MicrosoftやAlphabet)がAI投資を継続すれば、
装置需要も続きます。


2026年までのシナリオ分析

シナリオ①:AI投資継続(強気)

  • データセンター拡張
  • 先端プロセス移行
  • EUV世代拡大

この場合、受注残は高水準維持。

PERは自然吸収され、
株価は堅調。


シナリオ②:投資一巡(中立)

  • クラウドCAPEX減速
  • 在庫調整
  • 一時的受注減

この場合、受注残は減少。

株価は調整。

しかし半導体サイクルの循環に過ぎません。


シナリオ③:大幅減速(弱気)

  • 世界景気後退
  • AI投資停止
  • 地政学リスク

この場合、受注残急減。

PER圧縮+株価下落。

ただし確率は低いと見ています。


なぜ東京エレクトロンは“構造銘柄”なのか

AIブームが終わっても、

  • 半導体は社会インフラ
  • 微細化は止まらない
  • データ需要は拡大

という構造があります。

東京エレクトロンはその中心にいます。


株虎

四半期ごとに「受注残高」と「受注動向コメント」を必ず確認してください。


3. 2026年株価見通しと実践戦略

2026年株価見通しと実践戦略

EPSモデルで考える

仮に、

  • EPS年率15〜20%成長
  • PER25〜30倍

を想定すると、
株価は中期的に上昇余地があります。

しかし、成長率が鈍化すれば、
PERは20倍前後に収束する可能性があります。


今から買うべきか?

戦略は3つ。

  1. 押し目分割エントリー
  2. 半導体ETF併用
  3. 決算ごとの再評価

一括投資はリスクが高いです。


売却ラインを決める

プロ投資家は、

  • 成長率鈍化
  • 受注残急減
  • 利益率低下

のいずれかが起きたら見直します。

「買い」だけでなく「撤退基準」を持つことが重要です。


まとめ

まとめ

ここまで、東京エレクトロン株はまだ買えるのか?を、PERと受注残という2つの軸から徹底分析してきました。

結論を整理します。


① 東京エレクトロンは“テーマ株”ではない

AI関連日本株というと、
短期材料で動く銘柄も多く含まれます。

しかし、東京エレクトロンは違います。

  • 世界トップクラスの半導体製造装置メーカー
  • 高い営業利益率
  • 技術優位性
  • AI半導体の増産に直結するビジネスモデル

AIが拡大する限り、
装置需要は完全には消えません。

つまり、東京エレクトロンは
AIブームの“裏側”で稼ぐ構造銘柄です。


② PERは高いが、成長次第で正当化される

現在のPER水準だけを見ると、
「割高」と感じる局面もあります。

しかし重要なのは、

  • EPS成長率
  • 受注残高
  • 利益率

とのバランスです。

もし2026年までEPSが年率15〜20%で成長するなら、
PER30倍前後は許容範囲です。

逆に、成長が10%未満に鈍化すれば、
PERは20倍前後へ圧縮される可能性があります。

PERは“未来の成長期待”そのものです。


③ 受注残が最大の判断材料

半導体装置株において、
受注残は“未来売上の可視化指標”です。

  • 受注残増加 → 将来売上がほぼ確定
  • 受注残減少 → 市況減速サイン

2026年までの株価見通しは、
この受注残推移に大きく左右されます。

四半期決算で必ず確認するべきポイントです。


④ 2026年株価シナリオ

強気ケース

  • AI投資継続
  • 半導体微細化加速
  • 受注残高水準維持

→ 株価は堅調推移

中立ケース

  • CAPEX一巡
  • 一時的受注減
  • PER圧縮

→ 20〜30%調整後、回復

弱気ケース

  • 世界景気後退
  • AI投資停止
  • 受注残急減

→ 大幅調整

現実的なのは「中立ケース」です。

半導体は循環産業です。

調整は避けられないが、構造需要は消えない。


⑤ 最終結論

東京エレクトロン株は、

  • 短期で飛び乗る銘柄ではない
  • 長期で構造を信じる銘柄

です。

今から買うなら、

  • 押し目分割
  • 決算確認
  • 売却基準設定

が必須です。


株虎

アドバイス:
東京エレクトロンに投資するなら、受注残と営業利益率を四半期ごとに追う覚悟を持ちましょう。


よくある質問(FAQ)

まとめ

Q1. 東京エレクトロンのPERは本当に高すぎるのでしょうか?

PERは単体では判断できません。

重要なのは、

  • EPS成長率
  • 受注残高
  • 半導体市況

とのバランスです。

もしEPSが年率15%以上で成長するなら、
PER30倍前後は成長株として妥当水準と考えられます。

しかし成長鈍化が確認されれば、
PER圧縮が起きる可能性があります。


Q2. 受注残はどこで確認できますか?

東京エレクトロンの公式IR資料で確認できます。

  • 四半期決算説明資料
  • 決算短信
  • IRプレゼン資料

特に「受注残高」「受注動向コメント」をチェックすることが重要です。


Q3. 半導体市況が悪化したらどうなりますか?

半導体は循環産業です。

  • 好況 → 過剰投資 → 調整 → 回復

を繰り返します。

調整局面では株価も下落しますが、
構造需要がある限り長期的には回復します。

重要なのは、
受注残が急減していないかを確認することです。


Q4. 今から買うのは遅いですか?

一括で高値掴みするのはリスクがあります。

しかし、

  • 押し目分割
  • 半導体ETF併用
  • 長期視点

であれば、戦略的余地はあります。

短期トレードと長期投資は分けて考えましょう。


Q5. 東京エレクトロンと他の半導体装置株、どちらが有利ですか?

東京エレクトロンは世界シェア・収益力ともにトップクラスです。

ただし、

  • ディスコ
  • SCREENホールディングス

なども強みを持っています。

分散投資も有効です。



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